IPO抽選を約400回応募したら衝撃の当選確率だった(約2年間の真実)

この記事は約6分で読めます。

どうも、いつもはアプリ開発の記事を書いているなおゆです。

本職は金融機関の職員でして、本店に6年間に勤務しており、お金の事をプロとしてアドバイスできる国家資格「ファイナンシャルプランナー」を持つ私です。

約2年ほど前からIPO抽選に応募し続けたところ、衝撃の結果になりました。我ながら面白い結果だと思いましたので、皆さんのIPO生活に役立てるように真実の数字を公表していきます。

IPOの為に口座開設した証券会社

IPO抽選に申し込むにあたって、応募口数が多い方が圧倒的に有利なため、まずはネットからIPOを申し込める証券会社へ手当たり次第に口座開設しました。

その数8社。

  • SBI証券(私のメイン証券会社)
  • SMBC日興証券
  • 大和証券
  • 野村証券
  • マネックス証券
  • 岡三証券
  • 岩井コスモ証券
  • カブ.COM証券(現在のauカブコム証券)

IPO抽選の為の資金とその割合

IPOに応募すると一定期間資金をホールドされる証券会社があるため、250万円をその資金として預入していました。その250万円の範囲内で応募できる銘柄は、全てに応募するスタイルです。

証券会社間の資金移動はゆうちょのネットバンクを利用していました。(資金移動が即時反映される場合が多いため)

証券会社に入金していた資金を約2年間で平均すると大体以下のような感じでした。

  • SBI証券      80万円
  • SMBC日興証券  60万円
  • 大和証券     50万円
  • 野村証券       0円(資金ホールド無し)
  • マネックス証券  50万円
  • 岡三証券       0円(資金ホールド無し)
  • 岩井コスモ証券   5万円
  • カブ.COM証券(現在のauカブコム証券)  5万円

応募の優先順位

  1. 初値売りで高値が期待できる銘柄
  2. 単価の安い銘柄(応募口数を増やすため)
  3. 単価の高い銘柄(250万円の枠を圧迫するため)

この優先順位で応募していました。250万円の枠を超えた場合はスルーします。

IPOに申し込みし続けた期間と銘柄数

期間2018年3月~2019年12月まで
銘柄数164 銘柄
応募口数407 口

岩井コスモ証券.COM証券は9か月間しか利用していません。なぜなら資金ホールド期間が他証券会社より遅く、IPO応募の動きが鈍化したためです。(なおかつ取り扱いIPO数も少ない)

そして個人的な理由ですが、2019年6月からプログラミング学習に力を入れていたので、SBI証券以外のIPOへの応募もしていません。(SBI証券はポイントが貯まるため応募を続けています。)

以下のような感じになりますので期間は約2年間となります。

衝撃の結果

ネットの情報では「IPOはリスクも少なく平等な抽選のため非常に効率が良い」という記事をよく見かけますが果たしてどうでしょうか?

私の結果はこのような感じです。

証券会社名 応募総数 当選数 補欠当選数 当選率
SBI証券 163 020%
SMBC日興証券 67213%
大和証券34010%
野村証券27020%
マネックス証券45112%
岡三証券54010%
岩井コスモ証券10000%
カブ.COM証券7000%

応募総数   407口

当選総数    3口

補欠当選総数  8口(補欠から繰り上げは無かったので実質ハズレ

約2年間でリスクゼロの銘柄が3つも当たるならやっぱりIPOってオイシイんじゃ!?

そう思いました?そんなあなたは以下の当選した銘柄一覧を見てください。

当選した銘柄一覧

今回、銘柄の総合評価はわかりやすいように「やさしいIPO株のはじめ方」様から引用させていただきました。

注意

「補欠当選」と書いているものは当選の繰り上げ待ちでしたが、一度も繰り上げされていないので実質ハズレです。買付できる可能性があったという事で一応載せておきます。

ナルミヤ・インターナショナル(9275)

総合評価D
当たり本数59,902本
(多い)
公募価格1,560円
初値1,501円(-59円
当選した証券会社SMBC日興証券(補欠当選)

SBIインシュアランスグループ(7326)

総合評価D
当たり本数65,665本
(多い)
公募価格2,160円
初値2,160円(±0円
当選した証券会社SBI証券(補欠当選)

ワールド(3612)

総合評価D
当たり本数184,920本
(多い)
公募価格2,900円(下限)
初値2,755円(-145円
当選した証券会社SMBC日興証券(当選)
野村証券(補欠当選)

ソフトバンク(9434)

総合評価D
当たり本数15,876,568本
(モンスター級に多い)
公募価格1,500円
初値1,463円(-37円
当選した証券会社SMBC日興証券(当選)
SBI証券(補欠当選)
大和証券(補欠当選)
マネックス証券(補欠当選)
野村証券(補欠当選)
岡三証券(補欠当選)

レオスキャピタルワークス(7330)

総合評価C
当たり本数36,366本
(多い)
公募価格1,400円
初値上場中止
当選した証券会社マネックス証券(当選)

こちらは買付するつもりでしたが、なんと上場中止。

この時期、トランプの発言で地合いが最悪になったため会社側が上場を辞退したという話でしたね。それほどの悪い地合いだったのできっと上場しても公募割れだったでしょう。

IPO生活のトータル収支

どうですか皆様。IPOもとにかく当たれば良いってものではありません。

当選は3口ですが買付したのはソフトバンクだけです。なので約2年間のトータル収支は

マイナス 3,700円!!

…もうね。逆に清々しい!

全ての銘柄が公募割れって…いやホント。 ここまでゴミ銘柄ばかり回ってくると「本当に完全確率抽選ですか?」って感じですね (笑)

じゃあなぜソフトバンクだけ買付したかというと、SMBC日興証券で当選したため辞退するとペナルティが発生します。そのためシブシブ購入したんですね。

約2年間を経て思ったこと

IPOに申し込むのも結構な労力を使いますし、資金移動など結構な時間を消費します。

ただ私の運が悪かっただけかもしれませんが、所感としては「資産運用のパフォーマンスでみるとIPOは最悪」ということです。

もし仮に、家族の分も口座開設して応募口数を増やしたりすれば当選率はグンと上がるかもしれません。

しかし、4名義に増やしてIPO応募に望んだ場合、当選率はもちろん4倍になりますが、ホールドされる資金も4倍になりますよね?

そうした場合1,000万円以上必要になりますし、応募する労力も4倍です。それで優良銘柄が当たるならまだ良いですが、当たらない可能性は大いにあります。

2年間応募し続けた私だからこそ、こう断言できます。

その1,000万円を普通に運用した方が圧倒的にパフォーマンスが良いです。

それでもIPOには夢がありますので、時間的に余裕のある人には良いかもしれません。なにせ、超優良銘柄を当ててしまえは勝ちですから。

そう完全平等な抽選でね!(笑)

ではまた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました